Webに書く文章と紙に書く文章では、改行などのルールが少し異なります。これまで、主に紙向けに文章を書いていた場合、ルールの違いに戸惑うことがあります。
Webと紙の差はそれほど大きくはなく、慣れてしまえばWebでも紙でも文章作成時間に大きな差はでないものです。まず、最初にこういうルールの違いがある、ということを把握してしまえば、Webであろうと紙であろうと恐れることはありません。
Webと紙で差が生じる理由
Webと紙で記述ルールに差が生じる理由はなんでしょか。まず、媒体が違います。Webでは写真や動画、色文字、表などを簡単に利用できます。ただ、紙媒体だって雑誌であれば動画はともかく、写真や色、表などは使うことは可能です。
一番大きな理由は目に見えないもの。媒体を読む人の気持ちです。Web検索でサイトを見る場合、何かを探している場合が多いですよね。Webでは読み手に対して読むのを助けるというよりも、探し物を見つけやすくしてあげる、というスタンスが重要なのだと思います。
Webの読み手は、文章をすべて読むのではなく、さっと画面を眺めて必要な情報を手に入れるものだと考えてよいと思います。
Webと紙のルールの違い
ではルールの違いをみてみましょう。
改行
最初は改行です。紙媒体では、意味的に切れる場所で改行しますが、Webではあまり意味的な区切りを意識せず、かなり機械的に2行~3行程度で改行します。
ここでいう2行~3行は、PCで見る場合の目安です。スマホの場合は表示できる文字数がPCに比べれば少ない為、スマホ画面なら5行~6行程度でしょうか。
主に紙で書くことが多かった方には、違和感があるものと思います。
字下げ
Webでは字下げは不要です。不要というよりもできないことも多くあります。使用する環境にもよりますが、システムによっては余分なブランクを自動的に削除(パディングといいます)してしまうこともあります。
この為、字下げをしたつもりで文書を書いても字下げになっていないこともあります。いずれにしても字下げは不要なので、あまり問題はないですね。
色
作成するサイトの種類にもよりますが、色は積極的に使っていった方が良いようです。実は私が一番馴染めなかったのが、この文字に色を付けるでした。
最初のライティングをした時のガイドでは、「文章の一ブロックごとに、強調したいところを見つけて色を付けてください」となっていました。
色を付けるだけでも抵抗があるのに、そんなにたくさん付けるのか、と驚きました。おそらく、そのガイドでの色付けの趣旨は、「色が付いた文字だけを追って行けば、なんとなく文章の趣旨が把握できるように」とのことだったのだろうと思います。
確かに、読むというより、見る感覚のWebでは有効な方法なのかもしれません。
電子書籍はどっち?
時々、kindle書籍で3行ごとに改行された文章で書かれた書籍を目にします。そういった電子書籍は、たいていはWebを主戦場とするライターさんの書かれたもので、いつもの書き方で電子書籍を書かれているのだと思います。
これはルールというよりは、私の主観ですが、電子書籍は紙のルールで良いと思います。ただ、私は従来型の紙の本を電子化した電子書籍を読むことが多いので、そこで培われた感覚がそう言わせているのかもしれません。
Webを読み、紙の本があまり読まない世代が作る次世代の電子書籍は3行改行が普通になるのかもしれないですね。
まとめ
簡単ではありますが、Webと紙のライティングルールの違いについてまとめてみました。今後気が付いた点があれば、随時追記して行きたいと思います。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
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