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サマリー
初版年:2019年
出版社:新潮社
作者:小野不由美
あらすじ
戴国王・驍宗が姿を消してから7年。片腕を失った李斎と角を失くした戴麒が再び戴に還る。厳しい戴の冬が迫る中、驍宗を探して旅に出るが・・・
感想 (少しネタバレあり)
待ちに待った十二国記の新作。正直、もう出ないのではないかと思っていただけに、本当に出版された時はうれしかったです。しかし発売日はあいにくの台風。それも大災害を引き起こした台風19号が関東を直撃した日。
結局、この日は買いに行くのをあきらめて翌日購入しましたが、台風の中、出かけるかどうするか迷うほど、楽しみにしていた作品です。でも残念ながら、私にとっては最高の作品と呼ぶにはかなり難しい、というのが率直な感想です。
まず、私には少し話が長すぎました。あまり物語が進展しないまま、平たんに進む(私の主観です)ため、途中で少しダレてしまい、集中しきれませんでした。
もうひとつは、阿選、琅燦の行動に腑に落ちない部分が多くある、と感じてしまう部分があったこと、でしょうか。結局、彼らは何がしたかったのか、最後までピンと来ませんでした。
さらに天命、天の定めたルールは時に理不尽ではあるが絶対。天の摂理は決して動かせないというのが物語の前提であったと思いますが、戴麒が根性だけでこの摂理を超えたように見える描写があったのも、私としては残念でした。
残念々々と書いてしまいましたが、私としては大好きなシリーズであることに違いはありません。私が上手く理解できなかった点も、今後販売されるという短編集で明らかになるのかもしれません。
期待して待ちます。
201111mikesoramikesola
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