日清紡ホールディングス(3105)の株主優待
日清紡ホールディングスの株主優待は、日清紡コットン100%クッキングシート他不織布製品詰め合わせ(定価3,000円相当)です。
最低1,000株という株数設定からも、株主優待で個人株主を多く取り込もうという思想はあまり感じませんが、配当利回りは4%を超えており、業績も比較的安定しています。
大きな成長を望むのは少し難しいかもしれませんが、高配当狙いでの長期保有銘柄としての選択はアリかもしれません。
日清紡ホールディングス(3105)会社概要・業績・株価・今後の展望
会社概要
日清紡の設立は1907年。近代化初期の日本の産業を支えた紡績会社のひとつです。現在は祖業の系統である繊維関連だけではなく、無線通信関連のマイクロデバイスや、ブレーキ、精密機器、化学品などの分野で多角的な事業を行っています。
上場市場は東証一部。
業績
2018年度に決算月を従来の3月から12月に変更されたことに伴い、連結対象子会社を含む決算経常期間が短縮されたものが多く、一時的に決算内容が把握しずらくなっていますが、ざっくり表現するとほぼ横ばいの状況が続いています。
2020年12月期は第2四半期までの数字が出ていますが、経常利益は3,285百万円、純利益は5,504百万円となっています。
いずれも会社計画に対する進捗としては未達となります。
単位:百万円
【業績】 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 利益 | 1株益(円) | 1株配(円) |
---|---|---|---|---|---|---|
連18.3 | 512,047 | 15,085 | 19,700 | 26,352 | 160.6 | 30 |
連18.12変 | 416,221 | -2,505 | 1,566 | -7,182 | -43.3 | 30 |
連19.12 | 509,660 | 6,482 | 11,703 | -6,604 | -39.5 | 30 |
会20.12予 | 540,000 | 14,000 | 18,000 | 13,000 | – |
株価(2020.8.17)
株価の方はもともと下落傾向であったところに、コロナショックの下押しが入り、一時的500円台をつけています。
その後、緩やかに戻したものの、戻りは限定的で、2020年8月時点では、700円台で推移しています。
出展:Yahoo!ファイナンス
指標および今後の展望
足元の指標ベースでみると、予想PER(株価収益率)122.83倍(赤字見込みのため)、予想PBR(純資産倍率)が0.54倍(2020年8月17日時点)。
決算月変更の影響もあり、利益計算にやや合理性に欠ける中では、PERもあまりあてになりません。
ピークからの下落幅、歴史的な底値水準、PBRなどから勘案すると、現在の株価は概ね底値付近にいるのではないかと思います。
日清紡ホールディングス(3105)のおすすめ度・評価
おすすめ度【総合】:★★★☆☆
・優待品取得には1,000株以上の保有が必要
・権利確定日は年1回、12月のみ。
・主な事業は無線通信、マイクロデバイス、ブレーキ繊維などの製造販売
・ここ数年の業績は堅調
評価のポイント | 評価 |
優待品の魅力度 | ★ |
優待+配当利回りの水準 | ★★★★ |
経営の安定性(規模・決算内容) | ★★★ |
今後の成長期待・株価の割安さ | ★★★ |
優待利回り | 配当利回り | 総合利回り |
0.41% | 4.09% | 4.50% |
見出し | 内容 |
単元株数 | 100株 |
最低購入金額 | 7万3,300円程度 |
決算月 | 12月 |
優待取得最低株数 | 1,000株 |
優待取得最低価格 | 7万3,300円程度 |
優待権利確定月 | 12月 |
※株価:733円。予想配当金:1株あたり30円。優待品:3,000円(1,000株)で計算しています。(算出日:2020年8月17日)
こちらもどうぞ!
コメント