アマガサ(3070)の株主優待
アマガサの株主優待は、自社運営のECサイトで販売されている商品を自由にひとつ選択できるという豪華優待です。
アマガサのECサイトはJELLY BEANS(下記画像をクリックするとJELLY BEANSにリンクします)。このサイトに記載されている商品から自由に優待品を選択できます。
出展:ジェリービーンズHP
2020年7月時点で販売されている商品は若い女性向けのものが中心です。サイトに存在するカテゴリーはパンプス、サンダル、その他シューズとレインシューズ。ブーツはカテゴリだけ存在するものの、登録されている商品はありませんでした。
ショップで販売されている商品を一部ご紹介します。まずはパンプスから。
パンプスは登録されている商品数は52件。JELLY BEANSはECショップなので、もちろんサイズや色も指定することができます。
パンプス(JELLY BEANSより)
出展:ジェリービーンズHP
次はサンダルです。サンダルは販売されている種類は97件と全カテゴリーの中で最多でした。販売されている商品の価格帯はほぼ4,000円台から7,000円台。もちろん、色やサイズが選択可能です。
サンダル(JELLY BEANSより)
出展:ジェリービーンズHP
株主優待の権利獲得に必要な株数は100株(単元株)以上です。本日(2020年7月21日時点)でアマガサの株価は386円です。つまり単元株を買うのに必要はお金は38,600円ということになります。
JELLY BEANSで販売されている商品は、ほとんどが3,000円台から7,000円台くらいですが、38,000円の株を買うと、毎年7,000円の商品が買えるというのはお得ですよね。
利回りで考えると優待だけで20%ほどになります。
少しだけ気になるのはアマガサは2019年、2020年と2期連続で営業赤字を出しています。このため、配当はゼロ。
そこそこ歴史のある企業なので、すぐにつぶれてしまう可能性は低いかもしれませんが、アマガサはあまり規模の大きな会社ではありません。コロナの影響もあり、もしかしたらということもありえます。
また、アマガサの優待制度が発表されたのは2020年3月26日です。前述した通りお得な優待制度のため、200円台だったアマガサの株価は、優待制度の発表直後に暴騰しています。
言い方を変えれば、優待制度を加味しなければ、200円台の株だというのがそれまでの市場の評価だったということにもなります。
この後の項目で株価についても少し解説をしていますので、良かったからこの先の文章にも目を通していただければと思います。
アマガサ(3070)会社概要・業績・株価・今後の展望
会社概要
アマガサの設立は昭和51年。もともとは有限会社天笠として設立された会社が、平成2年に株式会社アマガサとなりました。従業員数は連結で122名(2020年1月時点)。主な事業内容は、事業内容は婦人ノンレザーシューズの卸、小売など。
社名のアマガサはてっきり雨傘からきているものと思っていましたが、天笠だったんですね。
業績
過去4年間で一度しか営業利益を出しておらず、苦しい状況が続きます。
2021年度の第1四半期決算も337百万円の赤字。決算短信をみると「金融機関からの新たな資金調達が困難となったことから再建計画を策定」という記述もあり、それなりにひっ迫している可能性があります。
現時点で自己資本比率は25%ほどはありますが、構造改革、再建計画というものにもそれなりにお金はかかります。
バランスシートを見る限り、資産・負債の圧縮と手持ち資金の拡充を行っているように見えますが、それが進められるということは、まだまだ頑張れる余力もあるのかな、とも思います。
店舗閉鎖を進めている以上、止むを得ないのかもしれませんが、売上高が下落傾向なのは苦しいですね。
単位:百万円
【業績】 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 利益 | 1株益(円) | 1株配(円) |
---|---|---|---|---|---|---|
連17.1 | 6,569 | -79 | -135 | -436 | -234.1 | 16 |
連18.1 | 5,902 | 44 | 23 | -80 | -43.2 | 0 |
連19.1 | 5,281 | -156 | -173 | -825 | -442.9 | 0 |
連20.1 | 4,803 | -266 | -275 | -254 | -136.5 | 0 |
株価 (2020.7.25)
なかなか上向かない業績を反映して株価も長く下落基調が続いています。200円ラインは、リーマンショック直後に付けた上場来最安値水準です。
2020年3月以降に株価が急激に上げたのは、新設された株主優待制度によるものです。この稿を書いている時点ですでに高値からは押し戻される動きが出ていますが、7月の優待権利落ち日を過ぎると、もう一段下げて、元の水準に近づく可能性も高いのではないかと思います。
今回もコロナショックというリーマン級のショックが発生しているとも言えますが、アマガサの株価が下げた理由は前回と異なり、業績不振によるもの。短期的な急回復は難しいものと予想します。
出展:Yahoo!ファイナンス
指標および今後の展望
足元の指標ベースでみると、予想PER(株価収益率)-倍(赤字決算見込みのため)、予想PBR(純資産倍率)が1.84倍(2020年7月20日時点)。
資産圧縮を進めているからといこともあるのかもしれませんが、なかなかPBRが下がりません。もう一段下押しがあっても不思議はないかな、と感じます。
アマガサ(3070)のおすすめ度・評価
おすすめ度【総合】:★★★☆☆
・単元株以上の保有はすべて優待内容は同一
・権利確定は年1回、7月のみ。2021年からは1月に変更
・主な事業は婦人ノンレザーシューズの卸、小売など
・2期連続営業赤字。事業再建中。ふんばりどころか。
評価のポイント | 評価 |
優待品の魅力度 | ★★★★★ |
優待+配当利回りの水準 | ★★★★★ |
経営の安定性(規模・決算内容) | ★ |
今後の成長期待・株価の割安さ | ★ |
優待利回り | 配当利回り | 総合利回り |
13.97% | 0.00% | 13.97% |
見出し | 内容 |
単元株数 | 100株 |
最低購入金額 | 3万5,800円程度 |
決算月 | 1月 |
優待取得最低株数 | 100株 |
優待取得最低価格 | 3万5,800円程度 |
優待権利確定月 | 7月 |
※株価:358円。予想配当金:1株あたり0円。優待品:約5,000円(100株)で計算しています。(算出日:2020年7月21日)
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