資金管理、ロット数管理を厳格に行うことで、強制ロスカットは防げます。ただし短期間で大きな利益を見込む手法ではありません。こつこつと利益を積み上げたいとお考えの方はご一読ください。
取引の例1
それでは基本的(というよりも理想的な)取引の例をご説明します。
取引の条件は下記の通り。
・証拠金:20万円
・取引通貨:USD/JPY
・一回あたりの取引数量:0.1枚
・保有数量上限:0.5枚
・現在の相場:1ドル=110円
初日
本日の相場、1ドル=110円でUSD/JPYのロング(買建)を0.1単位取得します。
取得単価 | ターゲット | 評価損益 |
110.00 | 111.00 | 0円 新規 |
評価損益:0円
実現損益:0円
累計損益:0円
評価損益は決済前の損益。実現損益は決済済の損益として記述しています。累計損益は、通算の損益で、評価損益と実現損益を足したものになります。
現時点では、買った値段=今の値段(評価単価)である為、評価損益はゼロ。一度も決済をしていないので、実現損益もゼロです。
翌日
翌日は1ドル=109円に下落(円高ドル安)しました。追加で米ドルの購入を行います。
取得単価 | ターゲット | 評価損益 |
110.00 | 111.00 | ▲1,000円 |
109.00 | 110.00 | 0円 新規 |
評価損益:▲1,000円
実現損益:0円
累計損益:▲1,000円
通常はFXではナンピン買い(下がったところでの買い増し)は禁じ手ですが、総建玉数でのリスク管理ができていれば問題ありません。
今回は、保有証拠金20万円をもとに取れる最大ロット数は0.5単位と決めています。
今回の追加購入でも、建玉数量は0.2ですので、問題なしとの判断です。
翌日+1
翌日は1ドル=110円に持ち直しました。しばらくは1ドル=110円をはさんだ動きが継続しそうです。
利益が出たので、前日に109円で建てた建玉を決済します。
取得単価 | ターゲット | 評価損益 |
110.00 | 111.00 | 0円 |
109.00 | 110.00 | +1,000円 決済 |
評価損益:0円
実現損益:1,000円
累計損益:1,000円
一番最初にエントリーした水準に戻り、累計損益がプラスに転じました。
翌日+2
翌日、さらに相場上昇し、1ドル=111円となりました。一番最初に建てたポジションを決済します。
取得単価 | ターゲット | 評価損益 |
110.00 | 111.00 | +1,000円 決済 |
評価損益:0円
実現損益:2,000円
累計損益:2,000円
これですべてのポジションを閉じたことになります。累計損益は+2,000円。
さすがに上手く行きすぎですよね。次章では、上手く行かなかったケースを例に説明します。
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