遅まきながらではありますが、話題のロボットアドバイザーTHEOの口座を開設してみました。一昨日、1万円を投入したところ、THEOから「運用が開始されました」との連絡がきたので、どうなったのか確認をしてみます。
資産推移
2020年1月21日に入金を行って、今日は1月24日。
10,000円から開始して、現在の資産は9,988円でマイナス12円。
たかだか2、3日でプラスもマイナスもありませんが、ここ2、3日はちょうど中国・武漢で発生した新型インフルエンザが引き金となって、世界の株価が下げた時期。
NYダウは前日に付けた大底から、少し戻す感じで引けているので、概ね株価連動しているように見えます。
ここ2、3日で50~60銭程度円高に振れていることを考えると、むしろTHEOの下げは弱いかもしれません。
まだまだ分かりませんけど。
資産運用方針
現在運用している資産運用方針が上の画面。
申し込んだ時のデフォルト設定そのままです。THEOにすべておまかせですね。
THEOは保有証券をグローバルポートフォリオ、インカムポートフォリオ、インフレヘッジポートフォリオの3種類に分けていて、ざっくり言うと、それぞれが株、債券、金など現物に相当する資産を割り当てています。
「構成銘柄の見直し」を見るとグロースポートフォリオとインカムポートフォリオは月に3回しか見直さないけど、インフレヘッジポートフォリオは月に1回見直すようです。
リスクの低いものほど頻繁に見直すのも、ちょっと不思議な気はしますが、あまり頻繁に銘柄を入れ替えられてもコストばかりがかかってしまうので、こんなもので良いのかもしれません。
ポートフォリオ
資産運用方針
初期状態のままTHEOにお任せで作られるポートフォリオがこんな感じです。
株と債券が概ね40%ずつ、現物系が20%。かなりベーシックな編成ですね。攻めても守ってもいないという感じです。
個人的にはもう少しグロースを増やした攻撃的な編成の方が好みですが、今は特に指示はしません。
まずはTHEOにおまかせを貫きます。
保有銘柄
銘柄はSPYVとBWXがほぼ半々ずつ。
SPYVはニューヨーク証券取引所に上場しているETFで、S&P500への連動を目指すインデックス投信です。
S&P500に含まれるのは米国株式です。このインデックスに含まれる株式数はその名の通り500。米国株のベンチマークとしては最も有名なインデックスのひとつです。
BWXもニューヨーク証券取引所に上場しているETFですが、ある意味SPYVとは真逆のETFです。
組み入れ銘柄は米国を除く投資適格国の債券で、一番比率が高いのは日本の約23%で、以下欧州各国、韓国、オセアニア各国などが続きます。
利回り的には主要国の中でも最大である米国を除く意図がよくわかりません。
もしも米国株が崩れた場合、米国債の値段は上がるはずで、米国株に対するヘッジ手段を考えるならば米国債購入が最適とするのが普通なようにも思います。
THEOのロジックが読めません。だからTHEOの選択がおかしいとも言えませんけどね。分からないものは評価もできません。
うがった見方をすれば、xx危機の発生、株安→質への逃避→米国債安的な動きに対応しようとしているようにも見えます。
AIは考えている分けではないのに、パターン認識だけで侮れない見込みを示すことがあるので、なんかちょっと怖いですね。
収益率
収益率は、先ほどの資産推移で出てきた12円のマイナスの内訳ですね。
この表で見ると株も債券も共にマイナスだったようです。(ほんの2、3日のことなので誤差範囲ですが)
まだ始めたばかりなので分かりませんが、信託報酬はどのように表示されるのでしょうね。
THEOは年間約1%の信託報酬を取ります。年間の収益の中でも1%というのは決して小さな金額ではないので、まとめて取ると大きな凹みとなって表れそうです。
実は日割りにして毎日徴収していたりするのでしょうか?
今後の運用方針
しばらくは、このままおまかせ状態で進めます。
あまり大きな声では言えませんが、私自身はあまりTHEO、というよりもロボットアドバイザーのことを信頼していません。
金融取引で収益を上げるということは、常にコストとの闘いです。
ETFは投信ですが、ロボアドが作るポートフォリオもある意味投信です。投信であるということは運用にコストがかかるということです。
要するに、投信で投信を作るという思想が「屋上屋を架す」というやりかたに思えてしまい、どうにも素直に儲かるとは信じられない、というのが私の感覚です。
とにもかくにもしばらく運用してみて様子を見ます。
嬉しい方向に予想を裏切ってくれると良いのですが、さてどうでしょうか。
まとめ
ざっとウェブを眺めてみたところ、THEOの組み入れ銘柄について述べているサイトが少ないように思えたので、このページを書いてみましたが、いかがでしたでしょうか。
投入金額が少なすぎたせいで銘柄も少なく、十分なレビューにならなかった点については反省しています。
運用状況を見ながら、もしも大丈夫そうなら、今後はもう少し追加で資金を投入してみるかもしれません。
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