ロボアドTHEOの運用から半年!コロナ相場を乗り越えたTHEOの運用成績は?

2020年2月から始めたTHEOの運用もこの8月でちょうど半年になりました。この半年間は新型コロナウィルスの流行が始まった期間がすっぽりと入ります。

その間、株式市場は2月下旬から3月中旬までの大暴落期を経て、まさかの急回復を経験。

この証券市場の荒波を経験したTHEOの運用成績はどうなっているのでしょうか?

 

世界のマーケットの状況

2020年2月から2020年8月のS&P500の相場変動は以下のようになっています。

2月7日の終値が3,352で8月7日の終値が3,351となっており、ほぼ変わりません。途中、暴落はあったものの、半年経って元の状態に戻しています。

さてTHEOは?

さて、THEOはどうでしょうか?

過去6ヵ月間の損益は▲682円。僅かな損失のように思いますが、もともと1万円しか運用していないから682円で済んでいますが、率で見ると6カ月間の損失率は6.86%になります。

結構大きな損失率ですよね?

 

S&P500がこの6か月間で、ほぼイーブンであったことを考えるとTHEOの成績はあまり芳しくない成績です。ただ、THEOは全額を米国株式に投入して運用している分けではありません。

組み入れ資産によっては当然S&P500の運用成績を下回るはずです、とりあえず、組み入れ銘柄や為替レートの値動きを見ながらなぜS&P500に対してアンダーパフォームしているのかを確認してみます

 

THEOのポートフォリオ

私のTHEOが保有しているポートフォリオに含まれている銘柄は3種類。SPYV、BWX、SJNK。すべて米国市場に上場されているETFです。

 

銘柄構成は、前回2020.3.14に確認した時と変わっていません。

 

普通に考えると、S&P500非連動のETFや現金の保有や為替レートが原因でS&P500に比べて成績が悪化しているものと考えられます。

とりあえず、為替レートとETFそれぞれの直近6ヵ月間の価格変動を見てみましょう。

 

USD/JPY

THEOのポートフォリオに存在するETFはすべて米ドル建てです。このため、円建てで評価をするには為替レートが必要です。

米ドルは2020年2月7日時点では109.72、2020年8月7日時点では105.91なので、3.47%円高に振れています。円高に振れたということは米ドル建て資産の減価とも言えるので、円転後の評価額が減ることになります。

 

SPXV

出展:Bloomberg

SPXVはHealth-careセクタを除くS&P500企業に対して重点的に投資するファンドです。

過去6ヵ月間の値動きは69.63(2020.2.07)→69.72(2020.8.7)とほとんど変わりません。騰落率をを計算すると0.13%の値上がりです。

ほぼS&P500と同じ程度の騰落率です。SPXVは基本的にはS&P500連動ETFなので、当然と言えば当然です。

一方でTHEOはこの銘柄で21.39%の損失を出しており、これは大きな謎です。

為替レートは円高方向3.47%に動いているため、謎の損失割合は18%程でしょうか

 

BWX

出展:Bloomberg

BMXは米国を除く投資適格国の固定利付ソブリン債への投資を行うファンドです。SJNKとは異なり、残存期間1年以上の債券に対して投資を行います。

値動きを見てみると28.53(2020.2.7)→29.91(2020.8.7)と値上がりしています。騰落率はプラス4.84%ほど。

新型コロナウィルス流行による救済策として各国が大幅な利下げを行った結果、債券価格は上昇したはずなので、当然のようにも思いますが、米国を除かれていることを考えると4.84%は大きいですね?

THEOもこの銘柄ではわずかなプラスを計上していますが、率に換算すると0.31%とETF本体の上昇幅に比べると見劣りします。

ただし、こちらも為替による評価損が3.47%存在するため、トータルで見ると説明困難な差額は1%程度になります

 

SJNK

出展:Bloomberg

SJNKは残存期間半年未満のハイイールド債を集めたファンドです。デフォルトリスクを抑えて、高利回りを期待するファンドということでしょうか。

この銘柄の値動きは26.96(2020.2.7)→25.94(2020.8.7)と下落しています。騰落率は▲3.78%でした。

一方のTHEOは、この銘柄で累計8.93%の損失を出しています。為替の3.47%を引くと5%ちょっと。それでも3.78%に比べると損失が大きいですね。

 

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THEOがS&P500をアンダーパフォームする理由

THEOがS&P500をアンダーパフォームする理由は、ポートフォリオに存在する他のETFが原因ではないかと推測して、保有銘柄の値動きをチェックしてみましたが、結局、なぜS&P500をアンダーパフォームするのかは分かりませんでした

個別ETFの損益を積み上げると、もう少し良い結果でも良いと思いますが、ネットで確認できる情報からは、これ以上の追求は難しそうです。

特にSPXVは乖離が大きく、これほどの乖離が出るということは、この期間中に複数回の売買が行われたとしか思えませんが、THEOの思想、サイトの説明書きを見る限り、そのような短期間の売買が行われたとは思えません。

THEOの信託報酬は0.65%~1.00%とのことなので、信託報酬でも説明はつきません。

ちょっと気持ちが悪いですね。

もしも計測期間にかかわる誤差のような話しであれば、次の確認の時には、試算値よりもTHEOのパフォーマンスが良いということになるはずですが、どうでしょう?

また期間をおいて確認してみます。

 

 

 

 

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