FXは生き残れば最後には勝てる!退場を回避するのに必要なこととは?

FX

FXに限りませんが、たいていのことは継続さえできればいつかは報われるものだと思っています。それは勉強であっても仕事であってもスポーツであっても同じこと。継続は力なり、ですね。

たいてい継続ができなくなるのは意思の問題ですが、FXに関しては本人の意思以前の問題として、大きな損失を被ることによる退場があります。

どのようにすればすれば退場を回避することができるでしょうか。

FXで退場となる理由と対処法

FXで退場となるとは、どういうことでしょう?ここでは具体的には資金が尽きて、それ以上FXを継続することができない状況を指します。

資金を失ってしまうケースとして考えられるのは以下の3種類です。

  1. 負けが累積して資金が尽きてしまう
  2. 資金量に比べて大きなロットでトレードをする
  3. 想定外に大きな相場変動が発生した

どうすれば、防げるか少し考えてみましょう。

負けが累積して資金が尽きてしまう

毎日少しずつでも負けて行けば、いずれ資金が尽きてしまう。その通りではありますが、よほどの才能がない限りは毎日負け続けることは困難です。

相場は上がるか下がるかしかありません。極論すれば上がるか下がるかは常に確率50%です。

5日間連続で負け続ける確率は、2の5乗分の1で約3%。10日間連続なら0.1%。20日間負け続けるのであれば0.0001%となり、もはや宝くじ級の確率です。

ではどうして資金が尽きてしまうほどに負けることがあり得るのか。

原因として考えられるのは以下の2点です。

  • 取引回数が多すぎる
  • 取引ロット数が大きすぎる

FXに限らずすべての金融取引は、常にコストとの闘いです。通常FXは取引手数料を取られませんが、スプレッド(売値と買値の差)という形で取引ごとにコストが発生します。

利確、損切のタイミングが早すぎる取引は結局のところ、コストとして跳ね返り、資金を減らしてしまいます。

あまりに短すぎる利確や損切は極力減らしましょう。

またコストは取引する数量が大きければ大きいほど大きくなります。利確や損切の幅だけでなく、取引ロット数も大きすぎないか確認を行いましょう。

 

資金量に比べて大きなロットでトレードをする

大きなロットで取引を行えば、当然、利益も損失も大きくなります。

先に述べた通り、確率的には一方的な勝ち続けも負け続けも発生する可能性は極めて低いのがFXです。

ただ、一撃が大きければ破産するほどの大きな損失も発生する確率は高くなります

それでは適切な取引ロットはどの程度でしょうか?

取引スタイル(取引期間)によっても異なりますが、私自身は概ね以下の水準で考えています。

  • 相場が1%変動した場合に被る損失が全体の5%以内

例えば、1ドル=100円で、証拠金が100万円であった場合を考えます。

証拠金100万円の5%であれば5万円ですよね?

1ドル=100円なので、相場が1%変動するということは1円動くということです。

つまり1円動いて5万円の損失が発生するの5枚(5万通貨)分の場合なので、前述の条件を満たす上限ロット数は5ロットということになります。

 

想定外に大きな相場変動が発生した

リーマンショックのような大きな事件以外にも、2015年1月に発生したスイスフランショック、2013年に黒田日銀総裁の始めた異次元緩和などにより、急激に相場が変動することがあります。

最近では2019年1月3日の早朝に、薄商いの中、投機筋の仕掛けにより一瞬で5円ほどの円高となったこともありました。

損失を想定の範囲内に抑える為に、ストップロス(損切注文、逆指値注文)を設定しておくことはセオリーではありますが、短期間に値が飛ぶような取引の場合、ストップロスを遥に超えた値段で約定してしまうこともありえます。

特に流動性の低い時間帯や通貨ペアでは発生しやすく、注意が必要です。

突然発生する問題に対する対処は困難ですが、結局は、適正なロット数での取引とストップロスの設定をきちんとしておくことで破滅的な対処は可能です。

付け加えるならば、以下のタイミングではポジションをなるべく小さくしておいた方が安全です。

  • 世界の主要国の市場が同時に締まるタイミングの前後
  • 中央銀行が定例会見を行う前後

 

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FXで生き残るために重要なこと

前章で退場の原因と対策について述べましたが、延べきれていない部分もあるので、生き残るために必要と思えることをもう少し書きます。

資金管理

前章でも述べましたが、生き残る上では一番重要な要素なので、もういちど整理します。

大きな損失を出す時には、必ず大きすぎる取引が原因となっています。安全すぎると思うくらに安全な数量で取引を行うことをおすすめします。

 

トレードスタイルの順守

臨機応変も良いですが、自分のトレードスタイルを固めてしまって、愚直にそれを守るスタイルを取ることが生き残りには有効です。

どの時間軸でトレードを行い、一回のエントリーではいくら。追加投入はする、しない、するならいくらまで。

エグジットも同様ですね。

トレードスタイルを順守することで、常にリスク量を一定にすることができます。

リスク量とは、一定期間内に一定の金額を失う確率として使っていますが、これが一定であれば、常に資金管理ができているとも言えます。

最悪なのは、負けた時に負けを取り返そうと、より大きなロットでいつもはやらないトレードをすることです。

資金管理がおろそかになるばかりでなく、勝率の低い賭けになってしまうことが多く、小さな損失が破滅のきっかけになることがあります。

 

常に相場の大変動を意識する

長く安定的な相場が続くとこの先も同じような相場が続くと感じることがあります。

社会心理学で言う日常性バイアスと同じかもしれません。

でも、もしかしたら、今日、この後すぐにでも大きな変動があるかもしれん。ここ数カ月抜けなかったラインを抜けて大きく下げるかもしれません。

小さな値動きが続いたからと言って、急に大きなロットを取るのはやめましょう。思っていた以上に高くつくことがあります。

 

まとめ

書いているとあたりまえのようなことにも思えますが、私自身、長いトレード生活の中で、何度も痛い目にあいました。

結局のところ、痛みによって学習するしかないのかもしれませんが、痛みで済まずに即死してしまうケースも多くあります

将来、あまりトレード経験のない方が、このページを見たおかげで即死ではなく瀕死で済んだ、と言ってくれることがあったら幸いです。

 

 

 

 

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