三越伊勢丹ホールディングス(3099)の株主優待
三越伊勢丹ホールディングスの株主優待は、三越、伊勢丹、岩田屋、今井丸井などの店舗で買い物、レストラン、喫茶、イートインで使える割引カードです。
出展:ココカラファインHP
保有株数によらず割引率は一律に10%ですが、保有株数によって利用限度額が異なります。
株数 | 利用限度額 |
100株以上 | 30万円 |
300株以上 | 40万円 |
500株以上 | 50万円 |
1,000株以上 | 100万円 |
3,000株以上 | 150万円 |
5,000株以上 | 200万円 |
10,000株以上 | 300万円 |
継続保有株数300株以上、継続保有期間2年以上であれば、上記の利用限度額が2倍。
百貨店の王道ともいうべき株主専用10%割引カードです。もしも完全に使い切れれば、利回り的には凄いことになりますが、金券や高級ブランドで利用できないとなると、なかなか使い切るのは難しいかもしれません。
おすすめは高級ブランド以外の高額商品、例えば家具などをまとめて買うケースでは重宝しそうです。一人暮らしを始める時、または結婚して新居を構える時などには百貨店株を保有しておくのも悪くないですね。
ライバルのJフロントリテイリング(大丸・松坂屋)も10%割引カードを発行しているので、比較してみるのも良いかもしれません。
三越伊勢丹ホールディングス(3099)会社概要・業績・株価・今後の展望
会社概要
三越伊勢丹ホールディングスの設立は2008年。旧三越と旧伊勢丹の共同株式移転によって設立されました。本業は百貨店運営。
2019年の百貨店売上げランキングでは、高島屋、大丸松坂屋について3位です。これに続く4位のそうごう西武までが年間売上高6,000億円を超えており、それ以下を引き離す規模となっています。
上場市場は東証一部。
業績
ここ数年はゆるやかな減収傾向ではありますが、2019年には前年のリストラ効果もあり、減収下でも増益に転じています。
直近2020年3月期決算では、コロナウィルスの影響もあり、最終赤字に。2020年3月時点では、頃のウィルスの影響自体は大きくなりつつあったものの、緊急事態宣言以前の状況です。
実際にコロナの影響が感じられ始めたのは2月頃からであったとしても、一年の大半は無影響であった期のの決算としては厳しいもののように思います。
2021年3月期、第1四半期は経常利益▲9,859百万円。最終損失は▲30,584百万円と厳しい状況に。緊急事態宣言下で、店舗の閉鎖を行っていた店も多く、売上高の減少率は53.3%に及んでいます。
完全回復までの道筋は、まだ見えておらず、厳しい状況はまだしばらく続くものと思われます。
単位:百万円
【業績】 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 利益 | 1株益(円) | 1株配(円) |
---|---|---|---|---|---|---|
連15.3 | 1,272,130 | 33,083 | 34,563 | 29,886 | 75.7 | 11 |
連16.3 | 1,287,253 | 33,107 | 36,704 | 26,506 | 67.4 | 12 |
連17.3 | 1,253,457 | 23,935 | 27,418 | 14,976 | 38.3 | 12 |
連18.3 | 1,268,865 | 24,413 | 27,325 | -960 | -2.5 | 12 |
連19.3 | 1,196,803 | 29,229 | 31,995 | 13,480 | 34.6 | 12 |
連20.3 | 1,119,191 | 15,679 | 19,771 | -11,187 | -28.9 | 12 |
株価(2020.8.13)
株価の方はもともと下落傾向であったところに、コロナショックの下押しが入り、500円台に。
この水準はすでにリーマンショック時の最安値を下回っており、上場来最安値の水準です。ここ数カ月は500円をサポートラインとして、トライしては跳ね返される状況が続いています。
出展:Yahoo!ファイナンス
指標および今後の展望
足元の指標ベースでみると、予想PER(株価収益率)-倍(赤字見込みのため)、予想PBR(純資産倍率)が0.39倍(2020年8月13日時点)。
PBRで見ても割安水準んですが、今回のコロナショックを乗り切るために、資産の売却を伴うバランスシートの縮小を迫られる可能性も高く、PBR自体にも影響は出そうです。
とはいえ、現時点(2021年3月決算1Q)時点で、自己資本額は514,870百万円。1Qの純損失が記録的に大きかったもの30,584百万円であったことを考えるとPBRが割高になるほどの資本毀損が起こるのも考えにくいかな、とは思います。
三越伊勢丹ホールディングス(3099)のおすすめ度・評価
おすすめ度【総合】:★★★☆☆
・割引を受けられる総額は保有株数によって変動
・権利確定日は年2回、3月または9月。
・主な事業は三越、伊勢丹をはじめとする百貨店の経営
・ここ数年の業績は復調のきざしもあったものの、コロナショックの直撃で悪化
評価のポイント | 評価 |
優待品の魅力度 | ★★★ |
優待+配当利回りの水準 | ★★★ |
経営の安定性(規模・決算内容) | ★★ |
今後の成長期待・株価の割安さ | ★★★ |
優待利回り | 配当利回り | 総合利回り |
ー% | 1.62% | 1.62% |
見出し | 内容 |
単元株数 | 100株 |
最低購入金額 | 5万5,600円程度 |
決算月 | 3月 |
優待取得最低株数 | 100株 |
優待取得最低価格 | 5万5,600円程度 |
優待権利確定月 | 3月、9月 |
※株価:556円。予想配当金:1株あたり9円。優待品:-円(算出困難なため)で計算しています。(算出日:2020年8月13日)
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