Jフロントリテイリング(3086)の株主優待
Jフロントリテイリングの株主優待は2つ。選択ではなく、どちらももらうことができます。
- 大丸・松坂屋お買い物優待カード
- パルコお買い物優待券
大丸・松坂屋お買い物優待カード
大丸・松坂屋のお買物の際に値札から10%の割引を受けることのできるカードです。
保有株数によって変動するのは割引率ではなく利用限度額。保有株数が多いほど割引を受けられる買い物の総額が大きくなります。
保有株数 | 利用限度額 |
100株以上500株未満 | 50万円 |
500株以上1,000株未満 | 100万円 |
1,000株以上2,000株未満 | 200万円 |
2,000株以上3,000株未満 | 300万円 |
3,000株以上4,000株未満 | 400万円 |
4,000株以上 | 500万円 |
パルコお買い物優待券
パルコで2,000円以上のお買い物につき1枚(100円分)利用できる割引券です。
完全に優待を使い切れば単元株保有であっても、大丸・松坂屋優待カードで5万円、パルコ割引券で4,000円と合計54,000円のメリットがあります。
現在(2020.8.4)の株価が634円なので、Maxの優待利回りは85%を超えてきます。ただし、優待を使い切るには大丸・松坂屋で50万円、パルコで8万円の買い物をする必要があり、ただごとではありません。
ヴィトンやエルメスなどのブランドショップが使えれば、まだ現実的な気もしますが、なかなか日常使いで使い切れる金額ではないと思います。
でも仮に10分の1だけ使ったとしても優待利回りは8.5%になるので、普通にお得な優待とは言えます。
それにしてもユニクロやH&Mでも使えないのは残念ですね。値段の問題ではなく、テナントでは使えないということなのだろうと思いますが、昔と違って最近の百貨店はテナントだらけなので、それだけ優待の破壊力も低下したと言えそうです。
Jフロントリテイリング(3086)会社概要・業績・株価・今後の展望
会社概要
Jフロントリテイリングは2010年の大丸と松坂屋の経営統合、それに2012年にパルコが加わり設立された百貨店グループです。
2019年の百貨店売上ランキングでは、三越伊勢丹を抑えて2位。首位の高島屋と比べても売上高にそれほど大きな差はありません。
上場市場は東証一部。
業績
ここ数年は堅調な業績が続いていましたが、2020年初からの新型コロナウィルスの流行により大きな打撃を受けています。
2021年2月期決算の第1四半期(2020年3月~2020年5月)は、営業利益が▲27,103百万円、税引き前利益も28,492百万円と大幅な赤字となっています。
この期間はちょうど2020年4月に発出された緊急事態宣言期間を含むため、考えられる限りでは最大の損失が発生した期間とも言えます。
言い換えれば四半期としてはこれより悪くなりようがない数値と言えますね。
大幅な赤字を計上する一方で、この四半期では大幅な現金の積み増しを行い、2020年2月時点では34,633百万円しか保有していなかった現預金を136,001百万円まで拡充しています。
これだけあれば、最悪の四半期をあと5回は乗り越えることができる計算です。
単位:百万円
【業績】 | 売上高 | 営業利益 | 税前利益 | 利益 | 1株益(円) | 1株配(円) |
---|---|---|---|---|---|---|
18.2 | 469,915 | 49,546 | 48,271 | 28,486 | 108.9 | 35記 |
19.2 | 459,840 | 40,891 | 42,126 | 27,358 | 104.6 | 35 |
20.2 | 480,621 | 40,286 | 37,161 | 21,251 | 81.2 | 36 |
株価(2020.8.4)
ほんの数年前には2,000円を超えることもあった株価も現在は600円台まで下落しています。コロナ禍が直撃する業種であることに加え、米国では老舗の百貨店が次々に倒産する自体となっており、売り込まれるのも止むを得ない状況です。
現在の水準で、ほぼリーマンショック後の安値に並ぶ水準となっており、さすがにここから下は堅いのではないか、とも思います。
出展:Yahoo!ファイナンス
指標および今後の展望
足元の指標ベースでみると、予想PER(株価収益率)-倍(赤字決算見込みのため)、予想PBR(純資産倍率)が0.43倍(2020年8月3日時点)。
PBRから見れば少なくとも今の2倍の株価であっても良い気はします。コロナを乗り切ることができれば1,000円回復はすぐかもしれません。
Jフロントリテイリング(3086)のおすすめ度・評価
おすすめ度【総合】:★★★★☆
・割引優待カードは保有株数により限度額が変動します
・Jフロントリテイリングは、大丸、松坂屋、パルコが経営統合し発足
・ここ数年の業績は安定も新型コロナウィルスの流行が業績を直撃
評価のポイント | 評価 |
優待品の魅力度 | ★★★★ |
優待+配当利回りの水準 | ★★★★ |
経営の安定性(規模・決算内容) | ★★ |
今後の成長期待・株価の割安さ | ★★★ |
優待利回り | 配当利回り | 総合利回り |
ー% | 4.25% | 4.25% |
見出し | 内容 |
単元株数 | 100株 |
最低購入金額 | 6万3,500円程度 |
決算月 | 2月 |
優待取得最低株数 | 100株 |
優待取得最低価格 | 6万3,500円程度 |
優待権利確定月 | 2月、8月 |
※株価:635円。予想配当金:1株あたり27円。優待品:約ー円(算出困難なため)で計算しています。(算出日:2020年8月4日)
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