きちりホールディングス(3082)の株主優待
きちりホールディングスの株主優待は、自社店舗で利用できるお食事券です。
きちりホールディングスが運営する店舗は、靴を脱ぎリラックスした状態で食事ができる和モダンをコンセプトとしたレストラン「KICHIRI新日本洋式」、デザイナーズマンションをイメージしたシンプルモダンなレストラン「KICHIRI CASUAL DINING」など。
もらえるお食事券の金額は保有株数によって異なります。
保有株数 | 優待内容 |
100株以上500株未満 | 3,000円分のお食事券 |
500株以上 | 6,000円分のお食事券 |
100株で3,000円分のお食事券はお得ではあります。優待利回り的にも5.8%ほどあります(2020.7.31)。
ただ、きちりの系列はすべてが高級店という分けでもないので、お食事券3,000円はちょっと使い難いこともあります。
複数人で食事に行くのが前提の設定なのかもしれませんが、できれば優待券を1枚1,000円ほどにしてもらえれば、使い勝手も向上するのに、とは感じます。
きちりホールディングス(3082)会社概要・業績・株価・今後の展望
会社概要
きちりの設立は1998年。従業員数はアルバイト・パートなどを含めて約2,600名(2019年6月時点)。主な事業内容はレストラン経営における飲食事業など。
KICHIRI以外にもとんかつの「とん久」、「いしがまやハンバーグ」、「3Little Eggs」など、多くのレストランチェーンを運営しています。
上場市場は東証一部。
業績
利益ベースでは横ばい傾向が続くものの、少しずつ売上高が増えて行く形で地力を高めてきましたが、飲食店の宿命としてコロナウィルス流行の影響を大きく受けます。
きちりはHPで毎月の売上高、客数などの速報を出していますが、それによると4月の売上高は前年同月比で5.1%まで落ち込んでいます。
最新の6月実績は前年同月比49.7%。緊急事態宣言が解除されても、まだまだ厳しい状況は変わらないようです。
単位:百万円
【業績】 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 利益 | 1株益(円) | 1株配(円) |
---|---|---|---|---|---|---|
単16.6 | 8,031 | 423 | 424 | 256 | 25.7 | 7.5 |
単17.6 | 8,845 | 318 | 317 | 170 | 16.9 | 7.5 |
単18.6 | 9,241 | 358 | 355 | 147 | 14.5 | 10記 |
連19.6 | 9,914 | 406 | 376 | 161 | 15.8 | 7.5 |
株価(2020.7.31)
ここ数年は下限のサポートとして機能していた600円を割り込み、下値を模索しているように見えます。
次はコロナショック食後に記録した400円水準が意識されますが、2020年6月決算の内容によっては、一時的に割り込む可能性もあるかもしれません。
出展:Yahoo!ファイナンス
指標および今後の展望
足元の指標ベースでみると、予想PER(株価収益率)-倍(赤字決算見込みのため)、予想PBR(純資産倍率)が2.88倍(2020年7月31日時点)。
コロナウィルスの流行が進む現環境下で、飲食関連企業の株価を指標で測るのは難しいものと思います。ただ、当面は保有資産の現金化、損失計上などによるバランスシートの縮小が起こりやすいことを考えると、PBR2.88倍は少し大きめかもしれません。
きちりホールディングス(3082)のおすすめ度・評価
おすすめ度【総合】:★★★☆☆
・もらえるお食事券の金額は保有株数によって変動
・権利確定日は年1回、12月のみ。
・主な事業は関東を中心としたレストランチェーンの展開
・ここ数年の業績は安定もコロナウィルスの流行が直撃
評価のポイント | 評価 |
優待品の魅力度 | ★★★★ |
優待+配当利回りの水準 | ★★★★★ |
経営の安定性(規模・決算内容) | ★★ |
今後の成長期待・株価の割安さ | ★★ |
優待利回り | 配当利回り | 総合利回り |
5.79% | 0.00% | 5.79% |
見出し | 内容 |
単元株数 | 100株 |
最低購入金額 | 5万1,800円程度 |
決算月 | 6月 |
優待取得最低株数 | 100株 |
優待取得最低価格 | 5万1,800円程度 |
優待権利確定月 | 12月 |
※株価:518円。予想配当金:1株あたり0円。優待品:約3,000円(100株)で計算しています。(算出日:2020年7月31日)
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