丸大食品(2288)のおすすめ度・評価
おすすめ度:★★★☆☆
・優待取得には200株以上の保有が必要
・権利確定は年1回(9月)
・ここ数年の業績はおおむね安定
・指標的には適正水準
優待利回り | 配当利回り | 合成利回り |
0.80% | 1.86% | 2.65% |
見出し | 内容 |
単元株数 | 100株 |
最低購入金額 | 18万8600円程度 |
決算月 | 3月 |
優待取得最低株数 | 200株 |
優待取得最低価格 | 37万7200円程度 |
優待権利確定月 | 9月 |
※株価:1,886円。予想配当金:1株あたり35円。優待品:3,000円で計算しています。(算出日:2020年2月26日)
丸大食品(2288)の株主優待
丸大食品の株主優待は、自社製詰め合わせです。
出展:丸大食品HP |
200株以上の株主に対して、3,000円相当の自社製品が贈られます。
株主優待権利確定は年1回、9月のみです。
発送は11月の中旬頃に行われます。
シンプルな株主優待制度ですが、贈答品でしかもらえないような高級ハムが年1回もらえるのはうれしいですよね。
200株以上で3,000円相当のハムというと同業のプリマハムと同じ条件ですが、丸大食品の方が株価が安いため、優待利回り的にはお得です。
ただし、プリマハムの方が配当利回りが高い(2.53%)為、単純に丸大食品の方がお得とも言えません。
丸大食品(2288)株価・業績・状況
丸大食品は昭和33年創業の老舗で、ハムの大手4社の一角を占めます。
ちなみに、ハムの大手4社とは、普通、以下の4社を指します。
・日本ハム
・伊藤ハム米久HD
・プリマハム
・丸大食品
売上げの大きさもこの順位になるので、丸大食品は業界4位。
ただし、4社の中では、日本ハムが圧倒的に大きく、1.2兆円以上の売上げがあります。丸大食品の売上げは2,500億円程度なので、首位とはおよそ5倍の開きがあります。
ここ5年ほどの業績は増収・減益基調と言ってもいいかもしれません。
売上高は少しずつ伸びてきますが、経常利益ベースでみると、ここ2年は最高益の2017年だけではなく、2015年~2016年の水準にも届いていません。
ただし、2020年の3Qまでの実績は好調で、3Qまでですでに経常利益ベースで3,840百万円を達成。最近の最高益であった2017年度の実績に迫る勢いです。
【売上高~利益】単位:百万円
【業績】 | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 利益 | 1株益(円) | 1株配(円) |
---|---|---|---|---|---|---|
連15.3 | 222,316 | 2,730 | 3,131 | 1,805 | 69.5 | 35 |
連16.3 | 229,543 | 4,168 | 4,543 | 2,617 | 99.3 | 35 |
連17.3 | 232,436 | 4,710 | 5,378 | 3,284 | 125.0 | 40 |
連18.3 | 239,586 | 2,370 | 2,820 | 1,842 | 70.4 | 40 |
連19.3 | 243,030 | 2,253 | 2,724 | 1,463 | 57.5 | 35 |
株価を見ても業績を反映してか、2018年度以降は冴えない動きが続いています。
2020年初の急な下げはコロナウィルスショックにより市場全体が下げていることもありますが、市場平均に比べてもきつめの下げとなっています。
足元の指標ベースでみると、PER(株価収益率)が21.68倍、PBR(純資産倍率)が0.63倍(2020年2月25日現在)と今の水準で概ね適正水準と思われます。
業界大手グループの中の最下位というのは、どの業界でも厳しいポジションです。
丸大食品のROEは1.9%程度。他の3社に比べるとかなり低い数字です。
他の大手がやることを横並び的に実行しようとするものの、規模が小さい方が採算が取り辛く、結果的に利益率が下がり、なかなか上位との差が詰められないという構図を目にします。
項目 | 評価 |
規模 | 大型 |
業績 | 好調 |
配当 | 増配傾向 |
株価 | 適正 |
参考資料
銘柄評価については、以下の基準で行っています。
ご参考。
株主優待+分配金一覧表はこちら
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